特に深い意味はない自作の物語文や思考実験。作中には、パワハラ・失礼な発言・罵倒・乱暴な行為など、不適切な行為をする人物たちが登場しますが、それらの行為を推奨するものではありません。作者はそのような行為には強く反対します。
◆「小春」 第1話(2026年3月12日執筆)
彼氏・辰郎(たつろう)と彼女・冴歌(さえか)と、彼女の女友達・小春(こはる)の3人で、「少人数新年会」を行うことに。「3人とも、かくし芸でも何でもいいから、当日、何かを披露して盛り上げよう」ということになった。
そして当日。場所は冴歌の部屋。辰郎は、いろんな色の絵の具を食べて、それぞれの感想を述べた。冴歌は、ホッチキスの中の針がなくなるまで、腕に打ち込み続けた。最後に小春が、引きつった顔で、クオリティーの低い動物の鳴き真似を披露した。
小春「えーと……ごめんね……」
小春は、シュンとしてしまった。
◆「小春」 第2話(2026年3月12日執筆)
辰郎がうがいを済ませ、冴歌が腕の手当てを済ませた。
小春「あたし、ダメだね! ごめん! ちょっと、いいかな? 冷蔵庫の中、見ていい?」
冴歌「え? いいけど」
小春「ん-と……このとんかつソース250ミリリットル、新品だね。これ、もらってもいい?」
冴歌「とんかつソース250ミリリットル? まあ、いいけど、どうしたの?」
小春「あたし、これ……これ……飲み干す!」
涙目になり、震える声で、小春は言った。
◆「小春」 第3話(2026年3月12日執筆)
辰郎と冴歌は、「いいんじゃない?」という反応だった。小春は少しずつとんかつソースを飲むが、結局、涙目になりながら、10口ほど飲んだところでギブアップした。
辰郎と冴歌は、どう反応すべきだろうか?
1.「頑張ったね」と褒め、とんかつソースを取り上げる
2.「やめるの? 興醒め」と冷淡に言う
3.「頑張れ! 頑張れ!」と笑顔で応援する
4.「人間、努力すれば、何だって成功できるよ。あきらめちゃダメだよ」と、真剣なまなざしで励ます
5.「減塩とんかつソースにする?」と提案する
6.「結局、無理なんだ」と、2人でクスクス笑う
7.「やっぱり、こんなことさせるべきじゃなかったかな。体調、大丈夫?」と心配する
8.「できないなら言うな! 期待させるな!」と怒る
9.「全部飲むまで帰さないから」と無表情で言う
10.2人で取り押さえ、無理矢理飲ませる
◆「小春」 第4話(2026年3月12日執筆)
小春はひそかに鍛錬を積み、ある日、辰郎と冴歌に、ある動画を送った。そこには、タバスコでうがいをし、レモン汁を目に注ぎ、石鹸を食べる小春の姿があった。しかし、小春の体は震えている。
◆「小春」 第5話(2026年3月12日執筆)
冴歌が、「レベル1:自分で自分に思いきりビンタ」「レベル2:からしスプーン1杯一気食い」という感じで、レベル30までの「チャレンジリスト」を作成してあげた。
冴歌「君は今、レベル4くらいだけど、とりあえず1から始めてみようか。ただ、君は30までやらなくていい。15まででいいよ」
◆「夕実子」 第1話(2026年3月13日執筆)
大阪から引っ越してきた転校生の女子・怜奈(れな)に対して、夕実子(ゆみこ)が言った。
夕実子「君、全然うるさくないじゃん。物静かじゃん。ボケないじゃん。ツッコミもしないじゃん。ホントに大阪人なの? ウソつきなの? 詐称してるの? 明日からはうるさくしてよ。ボケてよ。みんな期待してたんだから。空気読んでよ。なんでやらないの? 努力しないの? サボるの? 無気力なの? もっと真剣に生きなよ!」
◆「春音」(2026年3月13日執筆)
春音(はるね)と拓司(たくじ)と愛子(あいこ)が、遅めの初詣に行った。
おみくじを引くと、拓司と愛子は中吉、春音は大凶だった。
春音はそのあと、石段でころび、「やっぱり今年は最悪の運勢なんだ!」と絶望した。
春音は続いて、カフェで自分の注文したものだけが店員に忘れ去られており、「やっぱり今年は最悪の運勢なんだ!」と絶望した。
春音は続いて、お気に入りの傘をどこかに置いてきてしまったことに気づいて、「やっぱり今年は最悪の運勢なんだ!」と絶望した。
拓司は再びさっきの神社に戻ることを提案し、そこで春音に、大吉が出るまでおみくじを引くことを勧めた。春音は、5回目で大吉を引いた。
春音はそのあと、その神社でたまたま昔の友達と再会し、「やっぱり今年は最高の運勢なんだ!」と歓喜した。
春音は続いて、古本屋でずっと探していた本を見つけ、「やっぱり今年は最高の運勢なんだ!」と歓喜した。
春音は続いて、自分が大好きな虹が空にかかっているのを見て、「やっぱり今年は最高の運勢なんだ!」と歓喜した。
そのとき愛子は、おみくじは同じ神社で何回も引くのはよくないという説もあることを思い出した。
◆「小春」 第6話(2026年3月14日ごろ執筆)
芳雄(よしお)の家。芳雄と、妹の小春がいる。
芳雄「話題のVR体験施設『エキセントリックストーム』、行ったことある? 超技術みたいなのが使われてて、信じられないくらいリアルらしいぞ。しかも1時間で何十年分の体験ができるらしい」
小春「知ってる、知ってる。今週の土曜日に行こうと思ってる」
芳雄「へー。行ったら、感想教えてくれよな」
そして当日。
小春「店員さん、オススメは何ですか?」
国浩(くにひろ)「お客さんは何が好きですか? 趣味とかは?」
小春「うーん、お菓子とか動物とか星とか、好きですね」
国浩「星がお好きなんですね。じゃあ、これなんかいかがでしょうか? 『宇宙体感物語』。裏メニューですよ」
小春「宇宙体感? なんか楽しそう。しかも裏メニューなんですか?」
国浩「はい。スタッフの独断と偏見で、相応しそうだと思うお客様に提案することになっているんです。しかも『宇宙体感物語』は、最新作です。あなたは、この『宇宙体感物語』を体験する1人目のお客様になれますよ」
小春「えっ? まだ誰も体験してないんですか?」
国浩「ええ。どうです?」
小春「やります!」
国浩「ありがとうございます。では、『宇宙体感物語』の詳しい説明を聞きますか?」
小春「詳しい説明は、いらないです。いきなりスタートしたほうが、予測がつかなくて面白そう」
国浩「かしこまりました。では、ごゆっくりお楽しみください」
VR世界。
科学者・伸一郎(しんいちろう)「あなたはワタシの人体改造によって、不老不死になりました。苦痛や空腹は感じず、何が起きても無傷でいられます。ついでにあなたが着ているその学校制服も、特殊素材で造られており、何が起きても無傷です。そして、ほんの数秒で、あなたは宇宙のすべての場所に移動することができます。また、記憶は永遠に保持されます」
小春「へ? な、何それ」
そして小春は、老いることもなく、死ぬこともなく、以下をすべて体験した。
1.南極が溶け、海水面が大幅に上昇し、海に浮かぶ
2.小惑星が地球に衝突し、巻き込まれる
3.ベテルギウスが超新星爆発を起こし、夜でも明るくなる
4.人類が滅亡するが、自分だけは死なない
5.真核生物がすべて絶滅するが、自分だけは死なない
6.太陽が赤色巨星化し、地球も自分も飲み込まれる
7.銀河系とアンドロメダ銀河が衝突合体し、夜空が衝突前とはまったく異なるものとなる
8.星間ガスの枯渇により、星形成が終焉を迎える
9.宇宙のすべての星が寿命を迎える
10.陽子崩壊が起きるが、それでも自分と自分の制服は崩壊しない
11.すべてのブラックホールがホーキング放射により蒸発し、これによってすべての天体が宇宙から消える
12.宇宙が死(熱的死)を迎えるが、自分は死なない
そして、『宇宙体感物語』が終了した。
国浩「お疲れ様でーす」
小春「うっ……。目が痛い……。……ひ、人だ! 人がいる!」
小春は国浩を凝視し、涙を流した。
そして店を出た。
小春「眩しい……。嬉しい……。悲しい……。怖い……。空しい……。……でも、とにかく、今は……みんなに……会いたい……」
◆「夕実子」 第2話(2026年3月15日執筆)
夕実子が同じクラスの蒼依(あおい)の家に行くと、蒼依がげっそりとしている。話を聞くと、30分ほど前に靴下を履いたら、違和感があったため、すぐに脱いだところ、中からゴキブリが出てきたらしい。蒼依は普段からよく、ゴキブリが世界で一番怖いと言っていた。
その数日後。夕実子は、蒼依の部屋にある靴下に、おもちゃのゴキブリを入れるイタズラをした。しかし蒼依がその靴下を履かなかったので、夕実子はそのままにして帰った。
さらに翌日。蒼依は明らかに夕実子を避けている。夕実子が話しかけても、徹底的にスルーする蒼依。挙げ句の果てには、蒼依は夕実子から走って逃げる始末。夕実子は、強い怒りを覚え、逃げる蒼依の背中に向かって、「薄情者!」と叫んだ。
◆「夕実子」 第3話(2026年3月16日執筆)
夕実子「ねえねえ、賢太。これ、お弁当に入ってたレモン。レモン汁を目に垂らしてみてよ」
賢太(夕実子の友人)「ええっ!? なんでそんなこと!? 痛いでしょ!?」
夕実子「うん。でもあなた、男でしょ。早くやって」
賢太「い、いや、でも……」
夕実子「じゃあ、ホッチキスの針を、腕にガチャンって刺して」
賢太「はあ!? い、嫌だよ!」
夕実子「男なら、それくらいやってよ。それに女性を喜ばせるのが、男の役目でしょ」
賢太「ケガしたくないよ!」
夕実子「女性がやれって言ったら、たとえケガをしてでも、それをやるのが男でしょ」
賢太「そんな……」
夕実子「ああ、もう! じれったい! あたしが刺してあげる!」
賢太「や、やめてよ! 嫌だあああああ!」
◆「映画館」(2026年3月16日執筆)
以下の行為を、映画館の中で上映中にやってはいけない順に並べると、どうなるだろうか?
1.くしゃみ
2.咳
3.あくび
4.イビキ
5.独り言
6.電話
7.ネタバレ
8.貧乏ゆすり
9.ブーイング
10.鼻歌
11.途中でトイレに立つ
12.途中で帰る
13.面白い場面で大笑い
14.泣ける場面なのに大笑い
15.どんちゃん騒ぎ
16.映画館の解体
17.奈良の大仏の持ち込み
18.シュールストレミングを開ける
◆「夏海」 第1話(2026年3月16日執筆)
彼氏・啓介(けいすけ)が彼女・夏海(なつみ)の家に遊びに行き、ソファーで寝てしまった。目覚めると、夏海が、服の上から全身にトイレットペーパーを巻いて遊んでいる。顔だけは出している。
このとき、啓介が以下の反応をしたとすれば、それぞれどのように評価できるだろうか?
1.「アバンギャルドなアートだ。君は芸術家だね」
2.「ミイラれてしまったよ」
3.「小学生か?」
4.「可愛いことしてるね」
5.「俺の手で巻かせて」
6.「何やってんの? バカじゃん」
7.「このままトイレに流そう」
◆「夏海」 第2話(2026年3月16日執筆)
啓介「俺の手で巻かせて」
夏海「いいよ」
啓介がトイレットペーパーで、夏海の体をさらに、何重にも巻いていく。そして顔までも、3度くらい巻いてしまった。そしてそこで、ちぎって巻くのをやめた。
啓介「よーし」
啓介は残りのトイレットペーパーを手の中で丸めて、固めた。おにぎりくらいの大きさになった。
啓介「これは君の口にぶち込もう」
夏海「え?」
啓介は夏海の口もとのトイレットペーパーを、一部破いた。そして有無を言わせず、左手で夏海の頭を押さえ、右手で夏海の口内に、トイレットペーパーおにぎりを押し込む。
夏海「むううう! うううう! グフッ、ゴホッ……」
夏海は涙目になり、身をよじった。
啓介「じっとしろ! 耐えろ! あと少しで完成だ!」
夏海「グホオオオオッ!!」
夏海はトイレットペーパーを吐き出した。
啓介「コラ! バカ! 空気読め! 興醒めだよ!」
◆「蒼依」 第1話(2026年3月16日執筆)
遠く離れた高校へと転校し、その後、波乱万丈な人生を送ってきた蒼依が、87歳となり、病気を患い、病院のベッドで寝ている。すると、目の前にスタッフロールが流れてきた。
蒼依「……!?」
◆「蒼依」 第2話(2026年3月16日執筆)
シートに腰かけている蒼依に、超高度技術VR体験施設『エキセントリックストーム』のスタッフ・国浩が、近づいてきた。
国浩「お客さん、終わりましたよ」
蒼依の装着しているVRゴーグルが、国浩の手によって取り外された。蒼依は病院で寝ている87歳ではなく、制服姿の17歳だった。
蒼依「えっ……!?」
蒼依は、自分が高校生で、夕実子らがいる高校に、今も普通に通っていることを思い出した。
蒼依「……よし。頑張ろう」
◆「蒼依」 第3話(2026年3月16日執筆)
アイドルグループ「イロリガールズ」に加入した蒼依は、自分の人気が伸び悩んでいることに、辟易していた。
プロデューサー・浩司(こうじ)「おい! 喜べ! チョイ役だけど、お前の映画出演が決まったぞ!」
蒼依「ホントですか!? やったー!」
浩司「ま、ウソだけどな! アハハハハハ!」
蒼依「…………」
◆「蒼依」 第4話(2026年3月16日執筆)
浩司「いや、肩を落とさなくてもいい。チョイ役は確かにウソだ。……ホントは主役だ!」
蒼依「えっ!?」
◆「蒼依」 第5話(2026年3月16日執筆)
蒼依「あたし、頑張ります!」
浩司「まあしかし、無名の監督と話をしたけど、つまらん映画だよ。B級ホラーもいいとこだ。一部のマニアに受けたら御の字って感じだな。ま、適当にやれよ」
◆「蒼依」 第6話(2026年3月20日執筆)
楽屋にて。
蒼依「おはようございます!」
準主役の女優・雪恵(ゆきえ)「あなたが主演の……えーと、蒼依さんだっけ? 容姿端麗ではあるけど、記憶に残らなさそうな顔ね。大して人気もないらしいじゃない。そんなあなたが、なんで抜擢されたのかしら。あっ、ごめんね。あたし、ストレートにものを言うタイプなの。だから言わせてもらうけど、お芝居をなめないでよね。あなたアイドルなんでしょ? この映画で知名度が上がって、貢いでくれるオタクが増えたら御の字だって、そう思ってるだけでしょ? どうせしょうもないB級ホラーだけど、これも何かの縁だからとことん利用してやろうって、そんなふうに考えてるんでしょ? そういう品のない動機でこっちの世界に来るのはやめて! 目障りなの! ほんのチョイ役で深夜ドラマに出たことが何度かあるらしいけど、どうせ演技力なんて皆無なんでしょ? つくづく監督は何を考えてるのかしらって、疑問に思うわ。彼、泥酔しながら仕事してるのかしら。……ま、いいわ。とにかく、見てくれがよければ能力不足も許容されるなんて、そんな甘い考えはやめてちょうだい。役者をバカにしないで。演技をバカにしないで。みんなの足を引っ張らないで。主演だからって、自分が偉いなんて思わないで。以上。分かった? ……ねえ、分かった!? 返事は!?」
蒼依「は、はい……」
◆「蒼依」 第7話(2026年3月16日執筆)
浩司「おい! お前が主役を務めた映画、意外と注目されてるな!」
蒼依「ありがとうございます! でも、あたしのおかげじゃないですよ! 監督や周りの俳優さんたちが、すごかったから……」
浩司「そうだな。あの監督、思ったより才能あったし。雪恵ちゃんを始めとして、周りの俳優も優秀だったし。お前が主役じゃなくても、どっちみち成功してただろうな」
◆「怜奈」 第1話(2026年3月20日執筆)
怜奈は、父親の仕事の都合で、丸々(まるまる)県に引っ越し、そこで夕実子らのいる高校に通っていたが、約1年後、また大阪に戻ってきた。
大阪の友達・詩月(しづき)「怜奈! おかえり! あたしがおらんから、ずっと淋しかったやろ?」
怜奈「まあね」
詩月「怜奈がおらん間に、うちの家も、いろいろと変わったわ。ママはあの歳で地下アイドルになって、ネットで『辞めろババアアイドル』って中傷されてるし。パパはパパで、闇医者に転職したし。地下と闇で、もう家庭は真っ暗や。お化け屋敷みたいに暗いねん」
怜奈「えっ……。地下アイドルになってネットで中傷被害……? 闇医者に転職……? そ、それ、ホンマなん……!?」
詩月「……怜奈」
怜奈「ん?」
詩月「まあ、もともとあんたは、物静かで真面目な子やったけど……。あんたが向こうに行ってる間のラインとか電話でも、ちょっとずつ昔のノリが抜けていってる感じがあったから、ある程度覚悟はしてたけど……。それにしても……」
怜奈「へ?」
詩月「……1年って、長いんやな。それを再認識したわ」
◆「怜奈」 第2話(2026年3月20日執筆)
怜奈「何や。全部、ウソか。まあ、そらそうか」
詩月「怜奈、昔と比べると、変わったなあ……。まさかここまでとはなあ……」
怜奈「いやいや、そんな大げさな……」
詩月「そう言えば、怜奈が向こうで行ってた高校って、アイドルの岡部(おかべ)蒼依が通ってるんやろ? 最近話題のホラー映画『靴下の中の悪霊』の主演の。しかも、何度か話したこともあるんやろ?」
怜奈「一応ね」
詩月「でも珍しいな、アイドルが普通の高校に通ってるって」
怜奈「あっ、でも、芸能コースのある高校に転校する予定とか、ゆうてた」
詩月「へー。そうなんや」
怜奈「蒼依ちゃん、可愛いから、これからどんどん人気出そうやね」
詩月「……怜奈こそ、アイドルになったら人気出そう」
怜奈「えっ!? あたし!? いや、あたしは……全然可愛くないし」
詩月「何ゆうてんの。めっちゃ可愛いやん」
怜奈「どこが? あたしなんか、ブスやん」
詩月「ブス!? ……それ、謙遜? 謙遜するにしても、可愛いのは否定でけへんやろ」
怜奈「いや、ブスってのは、謙遜とか、そんなんとちゃうから。ただの事実やから」
詩月「事実!?」
怜奈「うん」
詩月「……ムカつく」
怜奈「えっ!?」
詩月「ムカつく」
怜奈「なんで!?」
◆「蒼依」 第8話(2026年3月21日執筆)
映画紹介番組収録後。
蒼依「あ、あの! 雪恵さん! お、お疲れ様です!」
雪恵「お疲れ。……あのさ、番組内ならいいけど、番組外では下の名前で気安く呼ばないで」
蒼依「す、すみません! き、木戸(きど)さん!」
雪恵「あたしの妹、夏海っていうんだけど、あんた、どことなく、夏海に似てるわね」
蒼依「そ、そうなんですか……!?」
雪恵「ええ。オドオドしてるとことか、マヌケなとことか」
蒼依「…………」
雪恵「空気読めないとことか、舌足らずなとことか」
蒼依「…………」
雪恵「滑舌悪いくせに、映画の主演なんてやらないでよね」
蒼依「……あっ、でも、あたしが木戸さんの妹さんである夏海さんと似てるってことは、あたしはつまり、木戸さんにも似てるってことですか?」
雪恵「はあ!? やっぱあんた、空気読めないわね! それともあたしをからかってるの!?」
蒼依「ええっ!? い、いや、そんなつもりは……!」
◆「賢太」 第1話(2026年3月21日執筆)
賢太は、兄の啓介の住むマンションを訪れた。
賢太「好きだった子が、転校しちゃったよ」
啓介「マジか。何ていう名前の子? あの夕実子っていう子か?」
賢太「ち、違うよ。兄ちゃんの知らない人だよ。名前は……恥ずかしいから、言いたくない」
啓介「俺には誰だか分からないんだったら、別に言っても恥ずかしくないじゃん」
賢太「いや、それでも、何となく恥ずかしい。それに、誰だか分からないんだったら、言っても意味なくない?」
啓介「こっちはこっちで、何となく名前が知りたい。教えて」
賢太「……怜奈って子」
啓介「ふーん。可愛い名前じゃん。ま、好きになったら、すぐに告白すべきだよ」
賢太「でも、自分でも自分の心が、よく分からない時期ってあるじゃん? 『俺、あの子のこと、好きなのかな? 違うのかな?』っていう。そんな状態でも、すぐに告白すべきなの?」
啓介「それでも、告白すればいいじゃん。俺は実際、そうしてきたぞ」
賢太「もしそれで、あとで、『やっぱり恋愛感情じゃなかった』って思っちゃったら、どうすんのさ」
啓介「その場合は、すぐに、『やっぱあの告白は取り消し。なかったことにして』って一言言えば、それでいい。俺は実際、そうしてきたぞ。3時間後に取り消したこともあるし、2か月後に取り消したこともある。現在交際中の夏海とは、今のところ、1年半続いてるけどな。あいつは飽きないし。何しても怒らないし」
賢太「……兄ちゃんに恋愛相談をした俺がバカだったよ」
啓介「なんで!?」
◆「蒼依」 第9話(2026年3月21日執筆)
バラエティー番組収録中。
MCのお笑い芸人・和章(かずあき)「さあ、蒼依ちゃん、罰ゲームはこちらです!」
蒼依「えっ……。な、何ですか、これ……。いや、これって……どう見ても……」
和章「そうです! ゴキブリの素揚げです! どうぞ召し上がれ!」
蒼依「む、無理です! ごめんなさい! 絶対に無理です!」
蒼依は罰ゲームを拒否し続け、収録は中断。
ディレクター・民彦(たみひこ)「蒼依ちゃん。食べてくれよ。頼むから」
蒼依「無理です。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい……」
民彦「1匹でいいから。いや、半分でいいから」
蒼依「ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい……」
民彦「じゃあ、ちょっとかじるだけでいいから」
蒼依「ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい……」
民彦「おい! てめえ! いい加減にしろよ! 食えっつってんだ! 番組が成立しなくなるだろうが! 無理矢理口に押し込まれたいのか!? 仕事だぞ! みんな辛くても仕事してんだ! お前だけ逃げるのか!? ああ!?」
◆「蒼依」 第10話(2026年3月21日執筆)
和章「なあ、蒼依ちゃん、頑張ろうや。ちょっとだけでええから。あるいはこの際、とりあえずかじって、収録外で吐き出してもええと思うわ。な? 頑張ろ? 大丈夫やって。意外とウマいかもしれへんで? な? な? あっ、もしかして、危険やと思てるか? 心配せんでええ。そのへんをカサカサ這いずり回ってるゴキブリとちゃうで。ちゃんとした場所で育てられた、商品としてのゴキブリや。食べても病気にならへんで」
◆「賢太」 第2話(2026年3月21日執筆)
夕実子「ねえねえ、賢太。ホッチキスの腕刺し、いつやってくれるの?」
賢太「だから、やらないって!」
夕実子「あたしは、やったよ。ほら、見て」
賢太「ええっ!? それ、自分でやったの!? 自分で刺したの!?」
夕実子「うん。だから、あなたもやってよ」
賢太「嫌だよ! 怖いし!」
夕実子「女の子がやったのに!? 恐怖を乗り越えてやったのに!? あなた、男だよね!? 女の子がやったのに、そんなこと言って、恥ずかしくないの!?」
賢太「…………」
◆「夏海」 第3話(2026年3月21日執筆)
夏海は、顔を含めた全身がトイレットペーパーで巻かれた状態の自分の画像を、面白半分で姉の雪恵に送信した。その際、夏海は、「面白いでしょ♪ すごいでしょ♪」という言葉を添えた。
画像を見た雪恵は、夏海に電話をかけようとする。
◆「雪恵」 第1話(2026年3月21日執筆)
楽屋にて。
雪恵は、夏海を罵倒したあと、電話を切った。
雪恵「ああ、もう。変な画像見て、気分悪いわ」
マネージャー・仁志(ひとし)「雪恵さん、そろそろスタジオへ移動していただくお時間です」
雪恵「まったく、あの子は……」
仁志「雪恵さん?」
雪恵「分かってるわよ!」
仁志「す、すみません!」
テレビ局廊下。
蒼依「あっ、木戸さん! おはようございます!」
雪恵「……あなたも収録?」
蒼依「あっ、はい。あたしはもう終わったんですけどね。木戸さんはこれからですか?」
雪恵「まあね。それよりあなた、最近ずいぶん調子がいいみたいね。アイドルの人気をランキング化する番組で、ギリギリとは言え、トップテンに入ってたじゃない」
蒼依「ご、ご覧になったんですか!? で、でもあれは、木戸さんを始めとして、支えてくださったいろんな方々のおかげです!」
雪恵「はあ? あたしは何もしてないでしょ。勝手に支えてることにしないで」
蒼依「す、すみません……」
雪恵「それはそうと、あなた、この前、バラエティー番組で、泥をかぶってたわね」
蒼依「アハハ……。あれも見られちゃいました? はい! かぶりました!」
雪恵「あんなの、平気なの?」
蒼依「虫を食べるとか、そういうのは苦手なんですけど、泥くらいなら、全然いいですよ!」
雪恵「あっ、そう。あなたにはお似合いの仕事ね」
蒼依「…………」
雪恵「トイレットペーパーを体に巻けって言われたら、あなた、やる?」
蒼依「え? トイレットペーパーだけを体に……ですか?」
雪恵「い、いや、服は着ててもいいわよ」
蒼依「全然やりますよ! 楽しそう! と言うか、トイレットペーパーだけだったとしても、大量に巻けば服と同じだから、別にいいかも!」
雪恵「…………」
蒼依「木戸さん?」
雪恵「あたし今日、もともと機嫌が悪かったの。今、あなたと話してると、その不機嫌さが100倍くらいになったわ」
蒼依「ええっ!? ど、どうして……」
◆「雪恵」 第2話(2026年3月21日執筆)
雪恵「監督、話って何ですか?」
『靴下の中の悪霊』監督・秀臣(ひでおみ)「雪恵ちゃん、時間をつくってくれて、ありがとうね。俺さ、さっそく次の作品の構想に取りかかってるんだけどさ、次回作は自分の中でイメージを固定するために、主要登場人物の配役を早めに決めておきたいんだよね。それでさ、雪恵ちゃんに是非やってもらいたい役があるんだ。ちょっと特殊な役なんだけど、いいかな」
雪恵「ええ。何でもやりますよ。役者たるもの、どんな役でも全身全霊をささげて演じないと」
秀臣「そっか。さすがだね。でね、その次回作ってのが、コメディー要素が強くて、雪恵ちゃんには立て続けに不運に見舞われる美人を演じてもらいたいんだ」
雪恵「ふふ。面白そう」
秀臣「それでね、その際、大量の泥を頭から派手にかぶってもらうことになるんだけど、いいかな?」
雪恵「……えっ?」
秀臣「いや、だから、全身泥まみれになるの。バラエティー番組の罰ゲームの100倍くらい、派手に。それは大丈夫?」
雪恵「…………」
秀臣「雪恵ちゃん?」
雪恵「……い、い、い、いいですよ」
秀臣「あの……無理してない? 断っても、いいんだよ」
雪恵「…………」
秀臣「全然、いいんだよ。断っても」
雪恵「そ、その、どんな役でもやりたいと思ってるのは確かで、前言撤回ってわけでもないんですけど、いや、あの、何事にも例外はあるというか……」
秀臣「そっか。じゃあ、やめとこうか」
雪恵「……で、でも、他にやってくれそうな美人女優って、いるんですか?」
秀臣「いや、この前ちょっと話したらさ、蒼依ちゃんなら、やってくれそうな感じなんだよね」
雪恵「あ、蒼依!?」
秀臣「うん。でも、雪恵ちゃんのほうが、俺のイメージにはピッタリなんだ。だからこうして、お願いすることになった。でも、雪恵ちゃんは、ダメなんだよね? やめとくんだよね?」
雪恵「うっ、うう、ああああ……。うう……」
秀臣「ど、どうしたの? ずいぶん葛藤してるみたいだけど。いや、ホントに、嫌なら断っていいんだよ? 俺は怒らないから」
雪恵「ああああ……うううう……」
秀臣「だ、大丈夫かい? そんなに苦しむなら、やめとこうか。じゃあ、今回の話は、これで……」
雪恵「やります!」
秀臣「へ?」
雪恵「だから、あたしがやります!」
秀臣「でも……」
雪恵「やりますから! ホントに!」
秀臣「……あ、ああ、そう。ありがとう。ごめんね、特殊な役で」
◆「蒼依」 第11話(2026年3月21日執筆)
蒼依がコンビニで、商品をカウンターへと置いた。店員がバーコードを読み取っていく。
アルバイト店員・啓介「2630円になりまーす」
蒼依「はい」
アイドルオタク・芳雄「俺が払います!」
そう言って芳雄が、すかさず自動釣銭機に五千円札を突っ込んだ。
芳雄「蒼依ちゃん、お釣りはとっといてね! じゃ、また握手会で!」
芳雄は走り去った。
蒼依「……え?」
◆「小春」 第7話(2026年3月21日執筆)
『宇宙体感物語』は、まだプレイ人数が非常に少ないにもかかわらず批判の的となり、エキセントリックストームのほぼすべての店舗で提供中止となった。
小春の友人・咲織(さおり)「隣町の高校に、アイドルの岡部蒼依がいるらしいね。もうすぐ芸能コースのある学校に転校するっていう噂もあるけど」
小春「…………」
咲織「その岡部蒼依が主役を演じてる、『靴下の中の悪霊』っていう映画知ってる? あれ、怖いし、笑えるし、感動するし、特殊な映画だよね」
小春「…………」
咲織「映画と言えば、映画の字幕で読めない漢字が出てきたことって、ある? あたしバカだからさ、たまにあるんだよね」
小春「…………」
咲織「エキセントリックストームの『宇宙体感物語』って知ってる?」
小春「……!!」
咲織「よく知らないけど評判が悪くて、非難囂々で、ほとんどの店で提供中止になったんだって。でも噂によると、まだ1店舗だけ、店長が逆らってひそかに提供してるところがあるらしいんだよね。そこまで批判されるなんて、どんな内容なのか気になるから、行ってみようかな」
小春「やめなよ!! ダメだよ!! 行っちゃダメ!!」
咲織「ど、どうしたの?」
小春「とにかく!! 行っちゃダメだから!! その物語は、体験しちゃダメ!!」
咲織「な、なぜ? それより、急に元気出たね。最近、廃人みたいに元気なかったのに」
小春「あたしみたいになりたくなかったら、『宇宙体感物語』はやめなさい!!」
咲織「えっ? 小春、もしかして……」
小春「はあ……はあ……。あたしも頑張ったんだよ、提供中止に追い込むために……」
咲織「へ?」
小春「だって、もう、それくらいしか、あたしにやることはないんだもん。あたしの生きる意味は、それくらいしか……。あとは、残りの1店舗を、どうするか……」
咲織「小春……さっきまで目つきがうつろだったけど、今度は目つきが怖いよ。大丈夫?」
◆「蒼依」 第12話(2026年3月23日執筆)
テレビスタジオ。
民彦「ディレクターって、こんなにしんどい仕事なのか。辞めよっかな」
蒼依「おはようございます!」
民彦「おっ、蒼依ちゃん。あのニュース、知ってる?」
蒼依「えっ……。どのニュースですか?」
民彦「あっ、その前にさ、蒼依ちゃんは木戸雪恵のこと、嫌いなんでしょ?」
蒼依「へっ!? な、何言ってるんですか! き、嫌いじゃないですよ!」
民彦「いや、嫌いでしょ?」
蒼依「そんなことないです!」
民彦「でも、こないだ廊下で2人で話してるとこ見たけど、蒼依ちゃん、なんか辛そうな表情してたじゃん」
蒼依「そ、それは……ま、まあ、結構キツい物言いもする方ですから……」
民彦「じゃあ、やっぱり嫌いなんだね! 俺もあいつのこと、嫌いなんだよ!」
蒼依「え、えーと……」
民彦「その木戸雪恵がさ、転倒して骨折したらしいよ!」
蒼依「えっ!? そうなんですか!?」
民彦「うん。当然ながら、しばらく演技の仕事はできないだろうね。俺さ、次回作のクランクインが迫ってる映画監督の右近(うこん)秀臣が、映画紹介番組収録後、テレビ局の廊下で残念そうに、『雪恵ちゃんの代役を立てないと』って独り言を言ってるのを、たまたま聞いちゃったよ」
蒼依「そうですか……」
民彦「めでたいね!」
蒼依「……へ?」
民彦「木戸が嫌いな者同士で、祝杯をあげようよ! 仕事前だし、そもそも蒼依ちゃんは、まだ酒が飲める歳じゃないから、ビールとかはダメだけど。ほら、ここにコーラと紙コップがあるからさ」
蒼依は、苦虫を噛みつぶしたような顔をした。
民彦「あっ、ごめん。コーラ、嫌いだった?」
◆「蒼依」 第13話(2026年3月23日執筆)
辰郎「あ、あのー、ちょっとすみません」
蒼依「えっと、あたしですか?」
辰郎「はい。アイドルの岡部蒼依ちゃんですよね?」
蒼依「ええ」
辰郎「ファンです。サインしてください」
蒼依「いいですよ!」
辰郎「じゃあ、お腹にサインしてください」
蒼依「ええっ!?」
辰郎「今、ペンはあるけど、紙を持ってないんですよ。お腹にサインしてもらったら、あとでそれを写真に撮りますから」
◆「雪恵」 第3話(2026年3月27日執筆)
さまざまな調整上の都合により、秀臣の次回作の制作は延期された。
数か月後。
骨折が治った雪恵はオフを利用して、九州有明海の干潟体験場にやってきた。大規模イベントが行われるメジャーなほうの体験場ではなく、知る人ぞ知るマイナーなほうの体験場である。雪恵は、いきなり仕事場で泥まみれになることに対して恐怖心があったため、一度経験して慣れておこうと思ったのである。
雪恵はしばらく試行錯誤し、顔だけを出した状態で、腹部を下にして泥の内部で寝そべることに成功した。すなわち、首から下はすべて沈んでいる状態だ。さらに意を決し、息を止め、頭部もすべて、泥の中へと突っ込んだ。
雪恵「プハッ!」
雪恵は顔を上げ、立ち上がり、自分の姿を確認する。色白の肌はすべて隠れ、黒いドロドロによって支配されている。
雪恵「うわ……」
そのとき、干潟体験場のそばを、親子連れが通りかかった。彼らは雪恵のいる場所からは20メートルほど離れていたが、子供の大きな声が、雪恵のところにまで届いた。
子供・当真(とうま)「あー!! あのお姉ちゃん、全身真っ黒だー!! 妖怪ドロドロ女だー!!」
親・義治(よしはる)「コラ! 失礼なこと言うな!」
雪恵「…………」
義治「すみませーん!!」
雪恵「……カス。……蒼依の、カス。クズ。アホ。マヌケ」
◆「幽霊」 その1(2026年3月27日執筆)
幽霊が見える人は、幽霊が服を着た状態で見えているのだろうか? 仮に幽霊が実在するとして、もしそれが服を着ているなら、その服は、死んだときに着ていた服なのだろうか? その人のお気に入りの服なのだろうか? あの世で購入した服なのだろうか?
◆「幽霊」 その2(2026年3月27日執筆)
もし以下の人たちが幽霊になったら、どんな服を着ているだろうか?
1.宇宙飛行士 → 宇宙服?
2.コスプレイヤー → コスプレ姿?
3.裸系お笑い芸人 → 裸(半裸)?
4.着ぐるみアクター → 着ぐるみ姿?
5.金粉ショーパフォーマー → 全身金粉塗装姿?
◆「幽霊」 その3(2026年3月27日執筆)
コスプレイヤーがたとえば、コス子ちゃんというキャラクターのコスプレ姿の幽霊になったとして、やや霊感のある人が、「今、一瞬、コス子ちゃんの幽霊が見えた……」と独り言を言ったら、その幽霊は喜ぶだろうか?
◆「ハナコ」 第1話(2026年3月27日執筆)
ハナコ「おはよう」
カズコ「それって、土偶のこと?」
ハナコ「ねえ、宿題やってきた?」
ルリコ「それって、おはぎのこと?」
ハナコ「さっき、地震があったよね」
ナミコ「それって、ろくろ首のこと?」
ハナコ「お弁当、いっしょに食べようよ」
タカコ「それって、コンプトン効果のこと?」
◆「ハナコ」 第2話(2026年3月27日執筆)
ハナコ「今、あたしの周りで変なことが起きてるの」
親「それって、マスクメロンのこと?」
ハナコ「一度、休み時間に教室に来てみてください」
教師「それって、タスマニアデビルのこと?」
ハナコ「どうすればいいのか分からなくて困っています」
警察「それって、液体ヘリウムのこと?」
ハナコ「みんながおかしいんです」
いじめ相談ダイヤル「それって、ペンローズ過程のこと?」
ハナコ「ああああああああああ!! ああああああああああああああああああああ!!」
◆「気づかないか?」(2026年3月28日執筆)
1.もし大阪人全員と京都人全員が入れ替わっていても、東京から京都・大阪を観光しに来た人は気づかないだろうか?
2.ティッシュペーパーとトイレットペーパーの質感が逆になっていたら、何割の人が気づくだろうか?
3.テレビもインターネットも利用せずに、自然の中で自給自足の生活をしている人なら、たとえ同じ1日が何度もループしていても、気づかないだろうか?
◆「誠治」 第1話(2026年3月28日執筆)
博覧強記の誠治(せいじ)が、感受性が豊かなクラスメイトの女子・咲織に対して、宇宙の未来を語った。
誠治が太陽の赤色巨星化について語ると、咲織は顔をしかめた。
誠治が星間ガスの枯渇によりいずれ星が誕生しなくなることを教えると、咲織は涙をこぼした。
誠治がすべての星が燃え尽きる日が来ることを教えると、咲織はガクガクと震え出した。
このまま誠治は、陽子崩壊、ブラックホール蒸発、宇宙の熱的死について語ってもよいだろうか?
◆「誠治」 第2話(2026年3月28日執筆)
結局誠治は最後まで語ってしまった。さらにはビッグクランチやビッグリップという別シナリオについても語った。咲織は魂が抜けた顔をしている。
誠治は何と言うべきだろうか?
1.「どうせ君も俺も100年もしないうちに死ぬだろ」
2.「地球温暖化で南極の氷が溶けたら、海面が何十メートルも上昇するんだよ」
3.「富士山はいずれ噴火するよ」
4.「太陽の赤色巨星化よりずっと前に人類は滅亡してるよ」
5.「1億年に1度は巨大小惑星が地球に衝突するよ」
6.「シミュレーション仮説って知ってる? この宇宙は作り物かもしれないんだよ」
7.「真空崩壊って知ってる? いつ宇宙が崩壊してもおかしくないんだよ」
8.「今日はいい天気だなー。空が綺麗だ」
◆「誠治」 第3話(2026年3月28日執筆)
咲織「で、でもさ……死んでも、あの世ってあるんだよね?」
誠治「そう思う?」
咲織「あたしは、あると思う」
誠治「八熱地獄って知ってる?」
咲織「何それ?」
◆「誠治」 第4話(2026年3月28日執筆)
咲織「八熱地獄って、怖そう。他の話をしてよ」
誠治「じゃあ、全然違う話をしよう」
どの話がよいだろうか?
1.盟神探湯(くかたち)について話す
2.魔女狩りについて話す
3.ファラリスの雄牛について話す
4.哲学的ゾンビについて話す
5.スキューバダイバーが意思に反して海底に沈んでいった死亡事故について話す
6.10シーベルトの放射線を人間が全身に浴びたらどうなるかについて話す
7.「これ、水族館で買ったイルカのキーホルダー。可愛いだろ」
◆「誠治」 第5話(2026年3月28日執筆)
誠治は、1~6のテーマすべてについて、話してしまった。
咲織「苦しい。吐き気がする。ヤバい。うっ、うう……」
◆「誠治」 第6話(2026年3月28日執筆)
ある日、誠治が泣いていた。誠治が泣くのを初めて見た咲織は、動揺した。話を聞くと、ペットのクモであるクモタローが死んだらしい。咲織は、クモが世界で一番苦手である。
以下を咲織は言ってもよいだろうか? よくないだろうか?
1.「死んだの? よかったじゃん!」
2.「あたしはクモが苦手だけど、あなたにとっては友達もしくは家族だったんだよね。あたしにも、死を悼ませて」
3.「理解できない! 理解できない!」
4.「大事に育ててたよね。きっとクモタローは感謝してるよ」
5.「男の子は泣いちゃダメだよ」
6.「次は何を飼うの?」
7.「もっと普通のペットを飼いなよ」
8.「えっと……じゃあ……キスしてあげようか?」
◆「誠治」 第7話(2026年3月28日執筆)
咲織は「じゃあ、これからは気軽に誠治君の家に行けるね」と言ってしまい、直後に、「今のは自分のことしか考えていない発言だった」と後悔した。しかしそのあと咲織は、誠治に何度謝っても、スルーされた。
帰宅後、咲織は部屋で号泣しながら、一人で、「ごめんなさい。ごめんなさい」と、誠治がいないにもかかわらず、謝罪し続けた。
◆「誠治」 第8話(2026年3月29日執筆)
2人は仲直りすることができた。
誠治「週末、どこか行く?」
咲織「うーん、そうだなあ……。誠治君はどこに行きたいの?」
誠治「水族館ができただろ? あそこに行きたいと思っててさ」
咲織「いいね! 面白そう!」
誠治「だろ? 楽しんでくるわ」
咲織「……え?」
咲織は、ポカンとした。
◆「誠治」 第9話(2026年3月31日執筆)
修学旅行で九州に来ている、誠治と咲織。
自由行動の時間。
長崎の町を歩く2人。
咲織「坂道多すぎて疲れた……」
誠治が後ろを見ると、咲織が顔をしかめ、しゃがみ込んでいる。
そのあとの誠治の発言として、以下のそれぞれは適切だろうか? 不適切だろうか?
1.「え? この程度で?」
2.「変な顔」
3.「大丈夫? 足、痛くない?」
4.「そのまま転がり落ちろ」(冗談)
5.「ちょうど俺も疲れてたんだ。しばらく休もうか」
6.「カステラ食いてえなー」
7.「面倒臭い奴だな」
8.「頑張れよ! 気合を出せよ!」
9.「アハハハハハ! アハハハハハ!」
10.「長崎に住めないね」